冬本場になり、手足の冷えや肩こりで集中力がなく、布団に入っても足が冷たくて眠れないという冷え性で悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
身体の冷えは万病の元とも言われ、免疫力の低下や自律神経が乱れるなど、様々なからだの不調が現れます。今回は、からだを温める作用のある生姜使ったインドのカルティカさん直伝ジンジャーチャイの作り方を紹介します。
チャイの歴史とインドの健康
「チャイ」とはインドでいうお茶のこと、日本だけでなく世界各国にお茶があります、1800年代にはインドを支配したイギリス帝国によってお茶のプランテーションが築かれ世界最大の紅茶生産国でもあり、日常的にたくさんチャイが飲まれています。様々なスパイスを入れることで知られるチャイですが、
家々で、水とミルクの割合が変わったり、茶葉を入れるタイミングや茶葉の量、スパイスも季節や家族の体調によって変わります。
これらは、インドで5000年以上の歴史を持つ実践的な生活健康法として受け継がれている、アーユルヴェーダの考え方からきており、それぞれの体質にあった食べ物で心身のバランスを整えると言われています。インドの人たちは、毎日のスパイスを使った食事によって、アーユルヴェーダを実践しているのですね。
生姜のパワー
様々なスパイスや調理方法で、体にあたえる効果なども変化すると言われており、特に生姜は薬味など生で食べるときと、加熱するときでは作用が逆になる場合があるので、ご注意ください。
生 | ジンゲオール |
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加熱 | ショウガオール |
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わたしたちのからだを温めてくれる生姜は、加熱することで「ショウガオール」という成分に変化します。このショウガオールが冷えによって滞りがちなった血流をからだのすみずみまで行き渡ることでからだがポカポカしていきます。
それぞれの家のチャイ
チャイと聞くといろんなスパイスが入ったものをイメージしていましたが、カルティカさんの家で飲まれているジンジャーチャイは、すりおろした生姜だけを入れたシンプルなものです。「カルダモンとかシナモンとか入れないの?」と聞くと「入れる人もいるけど、わたしは生姜が好きだから、生姜だけしか入れなくて、生理痛でおなかの痛いときはお母さんがフェネグリークを入れてくれたり、誰かが風邪気味のときはシナモンを入れたり。チャイだけじゃなくてカレーに入れるスパイスもだけど、これっていう決まりなんてないんです」と言います。インドでは、昔からスパイスと密接した生活を送り、カレーやお茶に取り入れからだの調子を整えています。また、日本でも同様に生姜や薬草、旬の食材を料理に使う事で、からだに取り入れています。家族の健康に目を配り、今これを食べたいというからだから発する声を聞いて、料理を作ることはインドも日本も同じく家庭料理ならではな愛情の光景でしょう。
ぜひ、生姜のパワーを体内に直接取り入れ心もからだもポカポカになって、免疫力を高めてください。
カルティカさんの家のジンジャーチャイの作り方
材料
水 300ml
牛乳 300ml
砂糖 大さじ3
紅茶(アッサム) 大さじ2
生姜 1かけ
作り方
- 水を沸騰させ、砂糖、茶葉を入れる
- 牛乳を入れ温める
- すりおろした生姜を入れて茶こしでこして出来上がり
カルティカさんと今回のジンジャーチャイを一緒に作った動画はこちら。
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ひらつかやよい フードビジネスコンサルタント
食と食をデザインするフードビジネスコンサルタント。株式会社 Coneru 代表
岐阜県大垣市を中心にシェアキッチンを運営。食を介した人の繋がりとシェアリングエコノミーについて研究。
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