わたしがサウナにいく理由「エスキース ドローイング サウナ」

わたしがサウナにいく理由「エスキース ドローイング サウナ」

サウナ ロウリュウ
あなたのサウナに行く目的は何でしょうか。
ととのいを求めて、汗をかいて運動感覚、美肌つくりのため、流行に便乗…

私のサウナに行く目的、それは「エスキースとドローイング」です。

エスキース ドローイング 現代美術

現代美術家である私の、絵画を描く時の手順として大きく3つがあります。

それは、頭の中を文字として書き出しコンセプトとして洗いだす「エスキース」と
その言葉や断片的なイメージの羅列から具体的なモチーフや構図に変換していく「ドローイング」。
「エスキース」と「ドローイング」から実際キャンバスに絵の具を落とし画面上にできた偶然の色の重なりや広がりから発想を広げ絵づくりを進めていく「デカルコマニー」があります。

自分が誰かに伝えたいけれど言葉では足りず角が立つ色々な思いを、言葉以上に強く優しく芯まで他の人に伝わり揺さぶれるように具体的に客観的に自分自身を解体して知ってく大切な手順です。 

そもそも自分を知るとは何でしょう。
自分自身とは、いま、ここに、いる、じぶんは、どういう生き物でしょうか。
私が思う「じぶん」は、常に疑問で、つかんだと思っても消える湯気のようです。

ないものを形にし組み立て整理していく作業をする上で必要となってくるのは、思考の明瞭化。

サウナは、温冷交代浴と休憩により交感神経と副交感神経の動きを正常化し、心身のあらゆる部位に良い影響をあたえてくれると言われています。

もやもやと断片的な思考が散らかった状態でサウナへ入り
熱さや室内の香り、汗の出具合に向かい、無の状態へと導かれます。
あつい、もう少し、あつい…、そして全身が冷たさを求めるタイミングで水風呂へ。

冷たい水に包まれて頭の芯がすっと冷えていく。
同時にサウナに入る前、散らかっていた頭の中がすっ…と静かになっていることに気づきます。

身体を拭いて椅子に横たわり静かに目を閉じて、全身の毛細血管がどくどくと脈打つのを感じながら、感覚に触れる一つ一つを読み解いていく。
これは、一部のサウナ愛好家に「サウナブースト」と呼ばれる、思考が明瞭化し仕事がどんどんはかどる状態です。この状態で私は絵画の構想を練ります。

ととのい 椅子

今自分が強く感じていること、それは何か。
どうして、どこが引っ掛かり、なにが重要で、何に似ているか。

モチーフ、言葉、構図、色彩、断片的な絵画の破片がどんどんと出てくるのはサウナで蒸されるとき。水風呂で身体も頭も冷やし一度白紙に。

出てきたものを落ち着いて順番に精査し、持っていく先を具体的に頭の中でつくり込み、構成ができるのは外気浴やぬるめの露天風呂です。

(頭の)整理がついた、と感じるタイミングと汗と老廃物が出し切れた感覚が得られるのは大体同じくらい。サウナを出て忘れないうちに紙に書き出し、画面作りに進みます。

ひたすら紙に向かうことや、携帯のメモ機能やSNSでのつぶやき、料理で細かな仕込みをすることや、庭で黙々と日光を浴びながら雑草を抜くことも、思考を明瞭化し「エスキースとドローイング」としては効果的です。 

しかし、サウナはそれらのどれよりも”確実に”、”効果的に”脳の働きをよくしてくれます。

サウナスパ健康アドバイザーの勉強をしていますが、それらの知識や効果を知ってしまった以上、サウナ以外の思考の場が設けにくくなったのは問題に感じています。笑

サウナ サ室

実はこちらのコラムのお話をいただき構想を練ったのもサウナです。
書く前にも我らがホーム「恵みの湯」でしっかり”2ロウリュウ”してきました。

(恵みの湯では1時間に1度オートでアロマロウリュウをしています。サウナに入った長さを示す単位にロウリュウを使いがちです。)

定期的に行われる「生ハーブ」によるロウリュウは、アロマウォーターとは違い、天然の香りが自然を強く感じさせてくれて、サウナ内では本来活躍することのない嗅覚が刺激されるのも、思考の幅をより広げてくれていると感じます。

サウナの日、恵みの湯では #サウナフェス で
「自分でえらぶ生ハーブロウリュウ」が体験できます。

好きな香りを自分でえらび、感じながらのととのい体験ができるのは、贅沢ですね。

最高のサウナブーストができそうです。
自分自身を知るためのサウナを試してみてください。 

 

澤田摩耶 現代美術家
澤田摩耶 現代美術 画家

香川県出身 日常の中に変化が生まれる瞬間の閃きを油彩で描く。
岐阜県各務原市に移住し、恵みの湯WEBスタッフとして在籍中。
ハーブやサウナのある暮らしに心酔し、口を開けばサウナイキタイ!
公式Instagram https://www.instagram.com/maya_s_kaitano/

ブログに戻る