「ハーブで料理のススメ」簡単!使いやすい!ルッコラを種から育てましょう

「ハーブで料理のススメ」簡単!使いやすい!ルッコラを種から育てましょう

ハーブで料理のススメ② 

まだまだ寒い日もありますが、少しずつ日も長くなり、穏やかな日差しを感じるようになりました。

今年の春は、ハーブの種まきに挑戦してみませんか?

「種まき」というとちょっと面倒だと思うかもしれませんが、種から育てる方が向いているキッチンハーブのひとつが「ルッコラ」です。

ルッコラは発芽率が高く、生長が早く育てやすいので初心者の方にもおすすめです。

種をまいてから1ヵ月くらいで収穫ができます。ちょこちょこ摘んでは料理に活用できる使い方に困らないハーブで便利です。鮮やかなグリーンが食卓を彩ってくれますよ。

ルッコラ 育て方

ゴマ風味でおいしいヘルシー!

ルッコラ()は、地中海沿岸原産のアブラナ科の一年草で、ロケット()とも呼ばれる葉野菜のハーブです。

ゴマのような香り、ピリッとした辛味、ほのかな苦味が特徴で、サラダや脂の多い肉料理などに添えて一緒に食べるとお口がさっぱりします。

日に当たって硬くなった葉は加熱して、おひたしや炒め物、スープなどに使ってもいいですね。

食べておいしいルッコラは栄養価が高く、ビタミンCも豊富です。日差しが気になる春~夏にかけてルッコラを食べることで内からのお肌にも力を与えてくれます、苦味成分のイソチオシアネートは、健康に役立つさまざまな機能性を秘めているとして広く注目を集めているそうです。

ハクモクレンの花が咲いたら

ハクモクレンの花 

名古屋で3月中旬頃、銀色の毛に覆われたハクモクレンのつぼみが花開く姿は、青空に白が映えてとても優雅です。街路樹や公園、ご家庭のお庭、あちこちで見かけるのですぐに気がつきますが、1年の間で注目されるのはほんの一瞬。

この時を見逃さずハクモクレンの花が咲いたら、ルッコラの種をまきましょう。この景色も私にとっては、桜に負けず劣らず魅力的で大好きな景色です。

ルッコラの種まき

ルッコラ たね 種

使用土:市販の野菜用培養土(有機)
発芽温度:1525℃/生育温度:1525
まき方:プランターにすじまき/鉢にばらまき/直まき

ルッコラは移植を嫌うので、直播きかプランターや鉢に種まきするとよいでしょう。

プランターの場合、底に赤玉土(大粒)、その上に培養土を入れて瓶のふたなどを使って平らにならし、土の表面に割り箸や指で筋状の浅めの溝を作ります。筋と筋の間は1015㎝の間隔を開けます。

溝の中に種を1㎝間隔に均等にまき、溝の両側の土を寄せて薄く(5mm)表土をかけ、軽く土をおさえて目の細かいジョウロで種が流れないよう、やさしく水をかけましょう。

ルッコラの種は「好光性種子」といって、発芽のときに光を欲しがります。土深く植えてしまうと生長が悪くなったり、発芽しない場合もあります。

プランターは明るい場所に置いて、発芽して根が育つまでは水やりをして常に土を湿らせておくことが大切です。

種まき 方法筋蒔き すじ撒き

すじ撒き ルッコラ 育て方ルッコラ 種まき

食べながら育てましょう

気温が15℃以上あれば数日で発芽します。日なたで育てて、水やりは土が乾いたらたっぷりとやさしく与えます。

隣の葉と触れ合うようになったら、丈夫そうな芽を残して3㎝間隔になるように「1回目の間引き」をします。間引きは芽を引っこ抜くと、隣の株の根を傷めるので地際(地面の際)で、はさみでカットすると良いでしょう。カットした間引き菜もお味噌汁に浮かべて食べることができます。小さくてもちゃんとゴマの風味が楽しめますよ!

2回目の間引き」は、本場が45枚になったら、57㎝間隔になるようにします。

葉の長さが15㎝以上になったら、外側の葉から順に34枚ずつ摘み取って収穫します。こうすることで、中心から新しい葉が出るのでしばらくの間収穫を楽しめます。

ルッコラはたくさん収穫するので、適宜追肥もしてあげましょう。

また種は袋にたくさん入っているので一度に全部まくよりも、37月の間、また秋まきの910月の間など段階的に種まきすると、収穫量も安定して長期間収穫することができます。

温暖な地域では、ゴールデンウィークを過ぎたころから、アブラムシ・ハモグリバエ・イモムシ・ヨトウムシ、うどん粉病などの病害虫が発生しやすくなるので対策が必要です。その前に株ごと収穫してしまうのもひとつの方法です。

ルッコラをシンプルに可愛くいただきましょう

収穫したルッコラは、さっと洗ってサラダスピナーで水気をしっかり取り、塩、レモン汁、オリーブオイルをまわしかけ、よく和えてからパルミジャーノチーズを削れば、簡単にサラダが出来上がります。さらに、生ハムがあると豪華な一品なりますね。

ルッコラは、春から夏にかけて薹立ちしてつぼみをつけます。種を作る方に力を注ぐので摘蕾しないと葉は硬くなってしまいますが、ルッコラの花もまたかわいらしいので、そのまま咲かせてもよいかと思います。花もエディブルフラワーといって食べられるのですよ。

料理の盛り付けにルッコラの花を散らしてあげるのもまた素敵です。
ハーブを育てているからこその楽しみ方です。

ルッコラのサラダ ハーブドレッシングちらし寿司 エディブルフラワー

ルッコラのピザ 美味しいルッコラ サラダ ドレッシング 作り方

 

ハーブで料理のススメ

今回はルッコラの種まきについてお話しました。種まきの良さは、苗を買うよりもたくさん育てることができるので経済的です。

また種から自分で育てると、安心して食用にできますよね。

そしてなにより、小さな種が発芽して、少しずつ成長していく様子を見守ることは、我が子を育てるように楽しく心が癒やされます。

この春から、ルッコラをたくさん食べてお肌ピカピカになってください!!


◆参考文献
「ハーブのすべてがわかる事典」 特定非営利活動法人 ジャパンハーブソサエティー著
「基礎の基礎からよくわかる はじめてのハーブ」 高浜真理子監修 ナツメ社
exciteニュース」・・・https://www.excite.co.jp/news

 

ハーブ料理 料理教室 ねもころくらし 愛知県

筆者:大西歩美
自身の経験を通して「育てたハーブを〝衣食住〟暮らしに活かす愉しさを多くの人に伝えたい」という想いから、ハーブ教室「ねもころ暮らし」を開始。
忙しい現代人だからこそ、自然を慈しみ、自分自身を大切にしながら暮らすことが「丁寧な暮らし」だと考え、それが家族にも波及して皆が笑顔になれたらハッピー♡
「食」をテーマにした『キッチンハーブの会』では、食材のおいしさを引き出すハーブの料理への使い方レッスンを開催中。

ホームページ:https://nemokoro-kurashi.com
インスタグラム:https://instagram.com/herb_nemokoro/
公式ライン:https://peraichi.com/landing_pages/view/nemokorokurashi
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