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お風呂の記念日、いい風呂をたのしもう!
立冬もとうに過ぎ、1日の最低気温が10度を下回る日も多くなってきました。普段のお風呂はシャワーで済ませちゃうよという方も、ゆっくり湯船に浸かって芯から温まりたくなってきているのではないでしょうか。 そんなお風呂が恋しくなる11月ですが、語呂合わせで「11(良い)」となるため、さまざまな「○○の日」が制定されていますよね。 11月8日(いい歯の日)、11月22日(いい夫婦の日)、11月29日(いい肉の日)など。 (ちなみに僕の誕生日である11月10日は「いいトイレの日」で小学校のトイレなどに毎年ポスターが貼られていてなんともいえない気持ちになったのを覚えています...) そして、風呂屋として忘れてはならないのが11月26日(いい風呂の日)です。ちょっと特別な入浴剤を入れてみたり、お風呂でキャンドルを灯してみたり。いつもよりちょっと“いい”風呂を楽しんでみてはいかがでしょうか。 しかし、さすがお風呂大好き日本人。実は11月26日だけではなく、日本にはお風呂に関係する記念日がたくさん制定されています。 今回はそんな「お風呂に関する記念日」をまとめてみましたので、ご紹介させていただきます。 お風呂の記念日はさまざま 2月6日「お風呂の日」<引用>日本のお風呂文化をユネスコの世界無形文化遺産登録にと活動する「一般社団法人HOT JAPAN」が制定。温泉、銭湯、家庭風呂など、日本独自のお風呂文化の魅力をさらに多くの人に知らせるのが目的。日付は2と6で「風呂」と読む語呂合わせから。 6月26日「露天風呂の日」<引用>岡山県真庭市の湯原町旅館協同組合と一般社団法人湯原観光協会が制定。同協会のある湯原温泉は1987年6月26日に「第1回6.26露天風呂の日」イベントを日本で最初に開催。「露天風呂の日発祥地」として、その魅力をさらに多くの人に知らせるのが目的。日付は6.26で「露(6)天(.)風呂(26)」の語呂合わせから。 8月26日「パパフロの日」<引用>父親の育児参加の促進を図ることを目的に、パパと子供が一緒にお風呂に入ることを応援しようと、ファミリー向けのシャンプーなども手がける日本を代表する化粧品メーカーの株式会社資生堂が制定。日付は8と26でパパとお風呂に入る「パパ(8)フ(2)ロ(6)」の語呂合わせから。 10月10日「銭湯の日」<引用>1964年の東京オリンピックの開幕日にちなみ、スポーツで汗をかいたあとに入浴をすると健康増進につながることから東京都公衆浴場業生活衛生同業組合が1991年10月10日に制定。10月10日を銭湯(セントウ=1010)と読む語呂合わせもその日付けの由来のひとつ。 11月26日「いい風呂の日」<引用>11月下旬になると、お風呂でゆっくり温まって疲れを取りたいという人が増えることと、11と26で「いい風呂」と読む語呂合わせから日本浴用剤工業会が制定。入浴剤の効用と普及拡大をアピールするのが目的。 「似たような記念日がどうしてたくさんあるの?」と思われるかもしれませんが、どの記念日も、制定団体も制定目的も異なります。 個人的には資生堂さんが「父親の育児参加の促進を図ること」を目的として制定した「パパフロの日」が好きです。 お風呂をきっかけにお父さんが育児に参加することを促進する、というのが素敵だなあと。僕も今回はじめて知ったので、もっと認知度が上がるといいですね。 いつものお風呂にちょっと一手間で“いい風呂”に。 精油の香りとともに入浴する「アロマバス」 いくつか注意点はありますが、アロマの香りで入浴によるリラックス効果が高まり、ストレス解消や疲労回復効果が期待できます。 お風呂におすすめのアロマオイル(精油) リラックスしたいときは・ラベンダー・フランキンセンス・イランイラン・カモミールローマン ぐっすり眠りたいときは・ラベンダー・マジョラム・マンダリン・ネロリ 女性ホルモンのバランスが気になるときは・クラリセージ・ゼラニウム・イランイラン・ローズ アロマバスの注意点 ①使用して良いのは100%天然のアロマオイルのみ フレグランスオイルなどの合成香料はお風呂には使えませんので、商品ラベルに「精油」もしくは「エッセンシャルオイル」と書かれている、100%天然の精油を使用しましょう。 ②小さなお子さまがいる場合は要注意 3歳未満の小さなお子さまには、原則として精油は使用厳禁です。3歳以上のお子さまの場合でも、使用する量を少なめにし、お子さまの状態を確かめながら慎重に行うようにしましょう。 ...

クロモジで冬を元気に過ごしませんか
この頃、「クロモジ」という植物が気になっている方、いらっしゃいませんか? 昔から活用されてきたクロモジですが、様々な研究が進み、今大注目の植物。 そして、冬を元気に過ごすのに活用できる、ぴったりな和ハーブのひとつです。一体どんな植物なのか、少しご紹介させていただきたいと思います。 クロモジとは? クロモジはクスノキ科の落葉低木。北海道南部、本州、四国、九州の山地、中国地方などアジアにも自生している植物です。 若い枝に地衣類の一種が付着して黒い模様があるのが特徴で、それを文字に見立てたことから、クロモジ(黒文字)という名前がついたといわれています。また枝葉を切ったり、折ったりすると、クロモジ特有のスーッとしたいい香りがするのも見分けるポイント。 クロモジは日陰で沢沿いなどの湿った森で出会うことが多く、林業の下草刈りや伐採の時などには、切られてしまうほど多く生えているところもありますが、全く生えていない森も沢山あります。 日本人とクロモジ クロモジは昔から日本では欠かせない植物であり、様々なものに活用されてきました。 生薬:生薬名は釣樟(ちょうしょう)または烏樟(うしょう)といい、芳香性健胃薬や急性胃腸カタルや脚気などに根皮を乾燥したものを使うそうです。 楊枝:茶席や和菓子をいただく時に使用する、皮付きの高級楊枝とクロモジ! 入浴剤:昔、山で作業をする人は山からクロモジを採ってきて、お風呂に入れていたという話があります。神経痛や肩こり、腰痛に加え、体を温める効果もあるので冷え症にもよいといわれています。 油:昔は油を採取し、石鹸や化粧品の香料として、国内外で使用されてきたそうです。 歯ブラシ:昔、宮中に仕える女房(女官)が、皮を残して先の方を砕いて稲穂のようにして活用したといわれています。 かんじき:東北地方の山岳地帯で狩猟生活を送るマタギたちは、カンジキ作りで余ったクロモジの枝を蒸出し、薬草茶として飲んでいたそうです。 クロモジの精油(アロマオイル) 和精油の代表として大注目のクロモジ精油。林業組合が大学と共同研究するなどして、全国各地で作られ、販売されています。地域によって、クロモジの種類や成分もちがうため、香りも異なるので、香りを比べるのもおすすめです。 成分:クロモジ精油はゲラニオールやシネロール、リナロールという成分が主な成分であることが分かっています。リナロールは、鎮静、抗不安、抗菌、抗炎症作用などが知られており、ラベンダーやスイートオレンジなどにも含まれている親しみやすい香りの成分です。 精油の活用方法 バスボム身体をあたため、心をリラックスするクロモジ精油は寒い冬のお風呂にぴったり!重曹とクエン酸を2:1の割合で混ぜ合わせ、バスボムや入浴剤を作って、そこに精油を数滴垂らして、お風呂に入れます。クロモジの香りと効能が楽しめるバスタイム、いかがでしょう。 クリームクロモジ精油はスキンケアにも大活躍の精油。お肌をしっとりさせる効果もあるので、自家製の蜜蝋クリームやシアバタークリームを作る時に入れて使います。ハンドクリームはもちろん、フェイスクリームやボディークリーム、ヘアケアにも最適。癒しの香りのクリームは手放せません。 化粧水自家製化粧水を作る時に、グリセリンや薬草エキスにクロモジ精油を溶かして使います。化粧水には精油だけでなく、クロモジの芳香蒸留水(アロマウォーター、ハーブウォーター)もおすすめ。芳香蒸留水だけでもさっぱりした使い心地で、化粧水としても使うことができます。 (画像:クロモジの蒸留) マスクスプレーリフレッシュ効果も抗菌効果もあるクロモジ精油はマスクスプレーにも最適。自家製のアルコールスプレーに入れて、マスクにシュシュッ。快適なマスク生活が送れることでしょう。 アロマディフューザーアロマディフューザーに入れて使うと、消臭作用や免疫力アップにもなり、お部屋がクロモジの香りに包まれて、なんとも心安らぐ空間に!安眠作用もあるため、眠る時に焚くのもおすすめです。 クロモジ茶 クロモジ茶の葉っぱの場合はティーポットで淹れられますが、枝は細かく切って煮出すとしっかり香りも味も楽しめます。枝葉だけでなく、春先に咲く、かわいい黄色い花も実はお茶になります。優しい香りのいいお茶になるので、お花を見つけたら、ちょっと頂いてみてください。生でも乾燥でも数個をカップに入れて、お湯をそそぐだけ。見た目もかわいい特別なお茶になります。 そして、冬におすすめなのが、身体があたたまり、ほっと一息できる「チャイ」。枝を1時間ほど水で煮出し、同じ量の牛乳や豆乳を入れて、蜂蜜やキビ砂糖などで甘味をつけます。最後に葉っぱも入れて、沸騰しないように煮て出来上がり。クロモジだけでも、ショウガやほかのスパイスが入っているようで、味わい深く、リラックス効果も抜群!風邪の引き始めやぐっすり眠りたい時にも是非飲んでみてください。 また、やかんやお鍋にクロモジの枝を入れて、ストーブにかけておくと、いつでもクロモジ茶が飲めるのと同時に、クロモジのいい香りがお部屋に立ち込めて、風邪予防にもなるアロマ加湿器がわりになります。 クロモジ茶を濃く煮出したものをお風呂に入れると入浴剤にもなりますよ。...

秋バラを見に行こう
バラと言えば、5月ごろ春のイメージが強いと思いますが、実は秋もバラを楽しめます。 秋のバラは香りが深く、花の色は比較的濃いものが目立ちます。春よりも花数は少ないため、景色を楽しむには少し物足りなく感じますが、一輪一輪の姿が強く美しいのが特徴です。 バラの花束 秋バラは、一輪がしっかりとしているので花束にも向いています。 加藤登紀子さんの「100万本のバラの花」という歌が有名ですが、みなさんはバラの花束の本数に意味があることをご存知でしょうか。一部、抜粋してご紹介します。 1本、一目ぼれ、あなたしかいない 2本、この世界は二人だけ 3本、愛しています(告白) 4本、死ぬまで気持ちは変わりません 5本、あなたに出会えたことに心からの喜び ・・・・・ 11本、最愛 21本、あなただけに尽くします 99本、永遠の愛 100本、100%の愛 101本、これ以上にないほど愛しています 108本、プロポーズ 999本、何度生まれ変わってもあなたを愛します これ以外の本数にも意味を持っているものがありますので、バラをプレゼントされる際には、一度確認をしてみると良いかもしれません。 岐阜県は「バラ」との関りが深い 花の種類、本数ともに東洋一、世界でも三本の指に入ると言われている岐阜県可児市にある「ぎふワールド・ローズガーデン」(旧花フェスタ記念公園)。こちらでは、ちょうど秋のローズウィークが開催されています。 西門を入るとすぐに見えてくるウェルカムガーデン。18品種、約5500株のバラがお出迎えしてくれます。また、同時に、大花壇では、コスモスも見ごろで、華やかな気分を味わえることでしょう。 今後は、オールドローズガーデンやローズテラスなどローズに関する施設が続々と誕生するとのことで、今からとても楽しみです。 北の大花壇には、50,000株のコスモスが植栽されています そして岐阜県神戸町は、日本有数の切り花の産地です。お隣に位置する岐阜県大野町は、バラ苗の生産が日本一です。この大野町には、国際的に著名な育種家の方もいらっしゃいます。どちらの町にも、入園無料のローズガーデンがあり、こちらも秋バラが見ごろです。 お子さま用の公園と遊具がありますので、お子さまと一緒に出かけるのもいいですね。 50年以上バラ苗を生産していらっしゃる河本バラ園さんの近くにあります。全てのバラに名前がついていますので、バラを育ててみたい方は見学に行くのもいいですね。 神戸町と大野町は、とても近いので、両方のバラ園を楽しむのもおすすめです。 岐阜県飛騨市にも、入園無料のローズガーデンがあります。近くには、食用バラの栽培施設もあります。 飛騨...

お風呂場で細菌が潜む、意外なモノ
微生物の研究をしている(株)共生環境技術研究所の山田博子です。 少しずつ涼しくなって、お風呂に長く浸かりたい季節、ふとお風呂場の隅に目をやるとピンクぬめり!黒カビ!なんてことありますよね。 使わない時間は換気扇や浴室乾燥機で、ある程度乾いている(はず)。毎日お掃除しているはずなのに、いつの間にか増殖してる。 空気中にも雑菌がいるから仕方ない、と思っていらっしゃる方も多いかもしれません。今回は、ご自宅のお風呂場にあるかもしれない、意外な細菌のすみかをご紹介いたします。 固形石鹸に細菌が生息 20年ほど分析のお仕事をしていますが、時々変わった検査試料をお持ち込みいただくことがあります。(こっそり短めに宣伝させていただきますと(笑)、当社ではご相談内容に応じて試験方法を提案しています。大手の分析会社では公定法で決まった試験しか受けないことが多いので、お困りの方はお気軽にお問い合わせくださいませ。) 昨年、あるお客様から、固形石鹸の変色の原因を分析してほしい、とご依頼いただきました。確認すると、丸い変色がある・・・コロニー(微生物の集落)に見えなくもない。ということで分析に入る前に、まず石鹸と微生物に関連する文献を調査してみました。 そうすると30年以上前からここ10年以内にわたるまで、国内外の論文が出てきました。それらの論文によると、研究で調べた固形石鹸のうち、なんと最大96%の石鹸から細菌が検出されていました。 液体石鹸は最大でも8%程度でしたので、固形石鹸はかなり高確率です。欧米での調査結果だけでなく、2010年の論文で日本の保育施設でも石鹸から高確率で細菌が検出されていました。 つまり「通常の方法で使用している石鹸には細菌が生息している」と考えられます。 固形石鹸に生息しているのは、主にブドウ球菌 ここ1年余り、石鹸での手洗いが習慣になっていますが、液体せっけん普及前は、手洗いには固形石鹸が定番でした。 中身が容器に入っている液体せっけんとは異なり、固形石鹸は外気に触れていることが前提の製品です。では、固形石鹸に生息している細菌は、どこから来たのでしょうか? 論文には菌種を調べた結果も記載されています。主な菌種は、表皮ブドウ球菌・黄色ブドウ球菌を含むブドウ球菌(スタフィロコッカス属菌)でした。 私たちの皮膚には常在菌として、表皮ブドウ球菌などの細菌がいます。つまり固形石鹸に生息している細菌は、私たちの皮膚に由来する細菌と考えて良さそうです。お風呂場でせっけんカスが残っていると、細菌がそれを餌にして増殖しますので、石鹸本体にも生息していて当然かもしれません。 ブドウ球菌の一種である黄色ブドウ球菌は、顕微鏡で見ると写真・1のように丸い粒状に見えます。この細菌の増殖pHは4.0~10.0で、増殖温度帯は5~47.8℃です。水分活性※注は0.87以上ですので、乾燥していれば増殖できません。 固形石鹸は脂肪酸をアルカリと反応させて作られるもので、pH9.0~11.0程度のアルカリ性です。つまり、ブドウ球菌は石鹸が乾燥していなければ少しずつ増殖することができます。 論文では、固形石鹸の拭い液1mlあたりの菌数は最大約630個でしたので、固形石鹸上で増殖したと考えられます。 固形石鹸を清潔に保つには 石鹸の表面は細菌がモサモサ増える場所ではありませんが、何とか生息・増殖できる細菌はいるんです。たくましいですね・・・。 ということで対策としては、固形石鹸は使用後には自然乾燥できるよう、水切りができるソープディッシュに置きましょう。もちろんソープディッシュの受け皿部分の水分もできるだけ取った方が良いです。水に浸かっている状態だと、細菌が増殖しやすくなります。 固形石鹸は、毎日使う(表面を洗浄し、乾燥する)ことで、清潔を保っていただけたらと思います。 【参考文献】 McBride M.E. : Microbial Flora of...

まちといる人 自分にも地球にもストレスのない暮らし
秋風が冷たく感じられる季節になり、過ごしやすさや心地よさを感じられるようになってきました。 気温が低下していくと、なぜかもの悲しくなったりどうしても調子が上がらない日が出たり…気力の低下と共に、知らず知らずのうちにふえているのがストレスです。 根本的な解決方法があるならほしい。どうすればストレス少なく生きられるのだろうと、涼しくなってくると苦しくなってくるのは私だけでしょうか… ストレスは生活の中で生まれてくるものですが、解決策として挙げられるものは「睡眠」「お風呂」「一人の時間」など日常をちょっとアレンジするものが中心です。 しかし、根本になる原因を取り除かない事には、その場凌ぎの解消法にしかならないず、ストレスの緩和、解消の意味を見出せない気持ちもあります。 そんなことを漠然と考える日々の中、一人の魅力的な女性に出会いました。しなやかで穏やか、常に身体のどこからもストレスを感じない自然体でありながらはっきりとした芯を感じる人、妙子セニガリエズィ(以下タエさん)さんのご紹介です。 前回私の書かせていただいたコラム「まちといる人《未来、人間、自然=デザイン》ライフスタイルデザイナー アレさんに聞く」ではライフスタイルデザイナーのアレさんに、日々の生活をランクアップさせるデザインの考え方についてお聞きしました。 https://yuyu-sousou.com/blogs/gifu-kakamigahara/20210716_lifedesign タエさんはアレさんの奥様で、岐阜県各務原市で自然に囲まれたおうちで生活しています。 タエさんとアレさんの出会いはオーストラリア。10年ほど前にそれぞれワーキングホリデーで同じホステルに滞在していたのがきっかけです。その後行動を共にし、生活するうちに、アレさんは民族文化や工芸品や職人技術に心を惹かれて、タエさんはそれまでもご自身がお仕事として行っていたマッサージの新しい技術を深めて行きました。 技術や知識として新しいものを吸収していく一方で、多国籍の人のあつまるホステルや、ホームステイ先での生活で、タエさんはふと違和感を覚えたそうです。 大きなきっかけはホームステイ先のシャワールーム。いつも通りシャワーを浴びて髪や体を洗って流す、日本では当然の習慣、なんならお湯も張りたいな、そんなお風呂習慣を行うと、ファミリーから「日本人は綺麗好きでお風呂が長い」という指摘が出たそうです。聞けば、そのエリアは雨が少なくタンクに貯まったお水がなくなったら終了。お風呂は最小限で、よっぽど暑くて汗をかかないと髪も毎日は洗わないそうです。 「えっ?シャワーだけなのに?」と思うと同時にタエさんが気づいたのは、いかに自分がそもそもの習慣に疑問を持たずにいたかということです。なんとなくいつもしてるから、と考えたり選択した自覚もなく、日々生活していることにちょっとした恐怖心に近いものも感じたそうです。 小さなきっかけですが、タエさんにはあらゆることに通じる大きな出来事でした。それ以来、日々のあらゆる選択を意識するようになったそうです。 朝起きて、身支度をし、食事を取り、仕事をし、買い物をして、お風呂に入り、眠る。 何気なくすぎていく日常の中に、どれほど多くの【選択】がひそんでいて、自分達はそれを【習慣】として流してしまっているかに気付く。そして、日常の中でストレスや不満が生まれてくるのは、この習慣化した選択の影響があり、一つ一つを見直すことで生活をもっといいものに変化させていけるのではないかと思ったそうです。 それから、タエさんは生活の中で【習慣】になっていることに直面すると「これは”今”の自分に必要か」と自分に問いかけるようになりました。 その結果、身の回りから必要ないものが減り、ゴミが減り、どんどん身軽になって、ストレス自体が消えていく感覚を得ていきました。 さらには、これまで以上に環境や気候にも目を向け流ようになり、自分にとっての心地良い暮らしのための選択が、地球環境にも良い影響を与えていけるのではと感じ始めました。 住む場所が点々と変わる生活がおわり、アレさんとともに日本に帰国し、家族となって一つのところに暮らすようになり、これまで以上に「長く物を使うこと」「ゴミや無駄なものを少なく生活すること」が重要になってきました。 タエさん達には新しい【日常の習慣】になったものの中で、私からしたら驚きで魅力的な生活のテクニックを紹介します。 まずは【蜜蝋ラップ】。古いハンカチや手ぬぐいに蜜蝋を塗ったものです。野菜や食品に触れても安心な素材で、優しく鮮度を保ってくれます。 使用後は水で洗い冷蔵庫で保管すると半年〜1年使えて、プラスチックゴミの現象に大きく貢献してくれます。 なんとなく知っていたけれど実際見せてもらうとまず可愛い!カラフルでくったりした質感が見るだけでうれしくなります。 ラップとしてお皿や野菜を包むだけでなく、公園などにいくときに持っていくと、折りたたんでお皿代わりに、しっかり漏れがないようにするとコップ代わりにもなるそうです。 「そもそもお気に入りだった古いハンカチやハギレを使用すると、大切なものを手放す悲しみがないし、お気に入りがいつまでも手元にあるのが嬉しくなる」とタエさんは言います。 次に広大なお庭に設置された【コンポスト】。タエさんの手作りで家族には「ヒッポくん」と呼ばれてペットのように可愛がられています。料理の際に出る生ゴミをヒッポくんに入れてこもった熱と微生物の働きで肥やしへと変わり、畑の土の栄養になって土に却って行きます。 タエさんと食事をした際に、料理をするところを見せていただくと、生ゴミがほとんどでないことに驚きます。過食部は無駄なく使い、わずかに出るゴミは土に返す。...

目の疲れにぴったり!和ハーブ香るアイピロー
みなさん、目はお疲れではありませんか? 気づけばスマホを見ていたり、パソコンで調べもの、おうち時間が増えて動画ばかり見てしまったり・・・、と仕事以外でも目を酷使してしまっている方も多いのではないでしょうか。 かくいう私も目の使い過ぎで目がシバシバしたり、肩や首がこったり、目の上が重くなってくることも・・・。そんな時に大活躍なのが、アイピローです。 アイピローとは? アイピローとは直訳すると、“目の枕”ですが、目の上にのせて、適度な重みと温めたり冷やしたりすることで、目をリラックスさせるものが一般的に“アイピロー”と呼ばれています。また安眠を目的とするものはアイマスクと呼びわけているようです。 アイピローにおすすめの和ハーブ ・ヨモギ(蓬):キク科(キク科アレルギーの方は注意!) 浸かってよし、塗ってよし、嗅いでよし、燃やしてよしの万能和ハーブ。血行、新陳代謝の促進や、抗菌の作用もあると言われ、活用用途は色々。アイピローに入れれば、目のヨモギ蒸しになります。 ・ゲットウ(月桃):ショウガ科 スーッとした香りの中に甘さのある香り。沖縄ではお餅を包んだり、民芸品を作ったりと古くから活用されています。緊張した筋肉を緩める作用もあると言われ、今大注目の和ハーブ。 ・クロモジ(黒文字):クスノキ科 清涼感のある香りは心を落ち着かせてくれます。お茶にしても、入浴剤にしてもいい香りで大人気。心にも身体もリラックスさせてくれます。 ・カキドオシ(垣通):シソ科 ハーブらしい爽やかな香りで、食べても美味しく、昔から健康茶として飲まれてきた和ハーブ。入浴剤として使うと、体や心の疲れを癒してくれるそうです。 アイピローは、色々売られていますが、お家にあるものや100円ショップで購入できるもので、簡単に作ることができます。今回は和ハーブやハーブの香りを楽しめる、アイピローをご紹介したいと思います。 アイピローの作り方 【アイピローの材料】 ・内袋用のお茶パック(小)2枚 (自分で小さい布袋で縫ってもよい)・玄米、ケツメイシ(エビスグサの種=ハブ茶の原料)、アズキなど 100~150g・自分の好きな香りのハーブ 適量・ドライ和ハーブ:ヨモギ、クロモジ、月桃、カキドオシなどがおすすめ。・ドライハーブ:ラベンダーやカモミール・ジャーマンなど・ハンカチタオル 1枚 20㎝×20㎝ (新品でも使っているものでもOK) ・スナップボタン 1~2個 ・裁縫道具(必要であればミシン) ケツメイシ(エビスグサの種) (左上)ゲットウ(右上)ラベンダー(左下)カモミール(右下)ヨモギ アイピローの作り方 1.ハンカチタオルを表面が見えるように、半分に折る。2.短い一辺を残して、開いている2辺をチクチク縫う。 3.縫わなかった、開いている辺にスナップをつける。...