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【レポート】野草研究家・山下智道さんと学び、体験する『知られざる日本のスパイス』

【レポート】野草研究家・山下智道さんと学び、体験する『知られざる日本のスパイス』

2022年10月20日、湯癒草々GARDEN&FACTORYにて、オープン後初めての講座が開かれました。 『知られざる日本のスパイス』と題して、野草研究家の山下智道さんをゲストにお迎えし、ハーブとスパイスを深掘りする体験です。   ハーブガーデンの散策 まずは50種類以上のハーブや植物が育つ、湯癒草々自慢のガーデンの散策です。 参加者さんと一緒に、目についた植物を片っ端から解説してくださる山下さん。皆様、メモをとりながら、真剣に一つ一つの植物に向き合ってお話を聞いています。 ワイルドストロベリーには可愛らしい花と実がついていました。品種当てクイズなどをしながら、品種の違いや特徴について教えていただきました。 コニファーのように庭木で使う常緑樹のニオイヒバ。 その凛々しい姿とは裏腹に、擦るとパイナップルのような甘酸っぱい香りがします。 「お風呂に入れてもいいですよ」と、山下さん。 その場で香りをかいだり、触って感触を確かめられる、ガーデン散策は全身で感じる体験だな〜と、楽しくなってきました。   珍しいとされるハマヨモギが育てられていることに興奮気味の山下さん。 ハマヨモギエキスは美白ローションなどで使われているそうです。 気になる植物を見つけるとすぐに次から次へと情報が出てきて、聞いているだけでもワクワクしてきます。   ファクトリーの裏側にも植物があります。ニッケイやクロモジ、サザンカなどの樹木もチェック。 「葉脈が3本あってシナモンの香りがするものがニッケイ(シナモン)ですよ」と、植物の見分け方、種同定の仕方なども詳しく教えてもらいます。 「どこにでもはえる迷惑雑草と言われるものだけど、これは薬効がとても高いです!」と、木の根元にあった野草まで解説されるのが、さすが野草研究家!普段見向きもされない植物も全部、愛おしく感じてきます。    湯癒草々GARDEN&FACTORYに隣接する温浴施設「恵みの湯」のエントランスにも、実はさまざまなハーブが植えられています。 丸い赤い実がなっている木はヤマボウシ。実はジャムにしていただくこともできるそうです。   ガーデンから恵みの湯まで、敷地内をじっくり散策できました。 眩しい秋空が広がる良いお天気で、歩いて植物を見て、触れるだけでとっても気持ちの良い時間が過ごせました。 敷地内だけでもたくさんの植物が見つかるので、訪れた方はぜひ探してみてくださいね。 日本のスパイス講座 散策の後は「日本のスパイス」についての講座を。 山下さんが自ら旅して撮影、収集したハーブやスパイスについて、海外のものとどこが違うのか、日本のどこに生育しているものなのか、食す際の注意点や特徴など、さまざまな視点から学びます。  ...

湯癒草々GARDEN&FACTORY 関係者内覧会

湯癒草々GARDEN&FACTORY 関係者内覧会

2022年10月7日、雨の降りしきる中湯癒草々GARDEN&FACTORYの内覧会がスタートしました。 当日は、日頃よりお世話になっている関係者のみなさまをお迎えしてFACTORY内やハウス栽培施設をご案内しました。   01FACTORY内 ここでは、作業をするほかに、ワークショップや講座なども開催します。また、イベントの中で1DAYカフェなども開催できるスペースとなっています。 今回は、皆さまをカフェスタイルでお迎えしました。フレッシュハーブの香りも楽しめる空間になりました。   ハーブを乾燥する部屋ハーブを粉砕する部屋そして、入浴テスト用に設けられた浴室     GREEN HOUSE ハウス栽培施設には、砂地栽培を導入。岐阜県の長良川と木曽川の砂を使って栽培しています。また、ご年配の方や車椅子の方でも作業できるよう工夫され、ボランティア作業後は、恵みの湯でお風呂にも入っていただく予定です。ハーブの香りを楽しんでいただきながら、皆さまにご見学いただきました。 入浴やサウナに利用するハーブの他、恵みの湯食堂などでも利用できる食べるハーブも栽培していきます。 この場所で栽培するハーブを「各務原ハーブ」として、多くの方にお届けできるよう様々なハーブを育てていきます。       弊社オリジナル商品も展示。お風呂雑貨ブランド「ルウルディマン」や手作り入浴剤も楽しめる「YUNIHA」     見学終わりには、FACTORY内にてホットハーブティーとハーブクッキーを召し上がっていただきました。肌寒い日だったので、ホットハーブティーが大変喜ばれました。 クッキーに添えられたタイム。可愛いですね。ハーブクッキーも大変好評でした!!   終盤には、薪ストーブにも灯がともりました。優しい温もりを感じる空間も素敵です。       天候の悪い中、たくさんのご来場、誠にありがとうございました。たくさんの方に支えられていることを再認識した内覧会でした。 この「湯癒草々GARDEN&FACTORY」は、ハーブの加工場を基盤に、さまざまなカタチで、モノ・コトを生み出す場所です。...

湯癒草々GARDEN&FACTORY 関係者内覧会

2022年10月7日、雨の降りしきる中湯癒草々GARDEN&F...

エネルギッシュなハーブ・ローゼルに元気をもらおう!

エネルギッシュなハーブ・ローゼルに元気をもらおう!

熱帯地域で広く栽培させているローゼル。果実を包んでいる肉厚なガク(萼)の部分が食用となり、お茶やジャム、お酒など、さまざまな形で利用されています。 多くの人は、ハイビスカスといえば沖縄で見かける赤い花(和名:ブッソウゲ)を想像すると思いますが一般的に売られているハイビスカスティーの原料は、このローゼルです。 ローゼルを育てる 私たちの農園では、ローゼルが旬です。毎年、9月~10月にかけて、たくさん収穫できます。原産地の熱帯地域では、多年草ですが、日本国内では、越年ができないため1年草として育てます。沖縄の八重山諸島では、越年できると思っていたのですが、1年草として扱っているそうです。 私たちは、気温が温かくなる4月の中旬ごろポットに種まきをして、苗を育てます。5月下旬~6月初旬ごろ、苗が30㎝ほどに伸びたら定植します。梅雨のあけるころ、追肥を施し、暑い夏を迎えます。 台風の多い沖縄地方では、定植する際に斜めに倒して植えるそうです。こうすることで、枝の張り具合が良くなり、収穫も楽になる。そして、台風被害をやや回避することもできるのだそうです。 8月のお盆明けごろから、徐々に白い花を咲かせます。花は1日花で、夕方には閉じて落ちます。 花が落ちた日から3日後くらいまでの若い種を包んでいるガクごとを採取します。ガクは、大きくなりすぎると繊維が入るので、ハサミを使わずに手で折れるくらいのガクが一番おいしく、香りが良いとのとこです。 ローゼルは美味しい 採れたてのローゼルをジャムに加工される方が多いと思いますが、ガクの全体が毛で覆われていますので、中の実(種)を外した後、たっぷりの水で毛を洗い流すと良いそうです。全草に酸味のあるローゼル。若葉にも酸味があり、そのままサラダや天ぷらにして食べることもできます。 ハーブティーにすると、さわやかな酸味とワインレッド色のティーを楽しむことができます。このワインレッド色はアントシアニン成分で、スマホやパソコンなどで疲れた目の癒しにもなります。 ローゼルの成分である植物酸やクエン酸、ミネラル等は、代謝促進、利尿作用、疲労回復や美肌などに役立ち、肉体疲労を癒す天然のスポーツドリンクとも言われています。サウナの前後にもオススメのドリンクです。 酸味の苦手な方は、ローズ花とブレンドするとかなり飲みやすくなります。 ローゼルの乾燥方法 ハーブティーにする際は、生よりも乾燥した方が使いやすいです。もし、生のローゼルが手に入ったときはご自身で乾燥させてみましょう。 〇乾燥の仕方〇 1.しっかりと洗ったローゼルのガクの下部分をはさみや包丁でカットして、中身の実(種)の部分を取り出します。 2.そのまま、ザルなどに並べ、風に当てながら陰干しで自然乾燥します。 3.2~3日である程度は乾くのですが、しっかりパリッと乾かしたいので、最後の1~2時間だけ天日に当てて、しっかり乾かします。 最初から、天日で乾かす方法もあるのですが、私はできるだけ香りや色を残したいため、天日に当てる時間を少なくしています。フードドライヤーで低温乾燥させる方法もあります。 中の実(種)は捨てないで! 中身の実(種)の部分は、捨てずにお風呂に入れてみましょう。お風呂に入れるとあら不思議。とろーりした成分がでてきます。これは、ペクチンによるものです。ローゼルはオクラと同じ、アオイ科の植物。オクラのようなトロリとした成分を味わうことができます。   ハイビスカスティーの美味しい飲み方 ハイビスカスティーは、よくローズヒップとブレンドされます。ハイビスカス(ローゼル)に足りないビタミンCをローズヒップが補い、さらに効果を高めるためにブレンドされ、美肌作りや疲労回復効果に最高の組み合わせです。しかし、人によっては酸味が強く感じられ、飲みにくく感じます。 そこで、おすすめしたいのがコーディアルです。コーディアルとは、ハーブを抽出して果物や砂糖などの甘みを加えたハーブシロップのことを言います。このシロップを炭酸水や水、お湯で割って飲みます。ローゼルとローズヒップで作るコーディアルは、まるでベリーのような味わいになり、とても美味しいです。作り方は、とっても簡単なので、ぜひ取り入れてみてください。 ローゼルコーディアル作り方 〇材料〇乾燥ローゼル20g乾燥ローズヒップ15g水500ccきび砂糖200~250g(はちみつでもOK!)レモン汁  ①鍋に水を入れ、沸騰させます。 ②水が沸騰したら、ハーブをすべていれて、中火で5分加熱し火を止め、さらに蓋をして5分ほど蒸らします。→濃いハーブティーを作る感じ。...

エネルギッシュなハーブ・ローゼルに元気をもらおう!

熱帯地域で広く栽培させているローゼル。果実を包んでいる肉厚なガク(萼)...

【レポート】『湯癒草々ハーバルマルシェ』で知る、さまざまなハーブの魅力

【レポート】『湯癒草々ハーバルマルシェ』で知る、さまざまなハーブの魅力

2022年10月10日、湯癒草々GARDEN&FACTORYのオープンイベントとして『湯癒草々ハーバルマルシェ』が開催されました。 この日、マルシェの準備時間中はあいにくの雨。 少し肌寒い中でしたが、オープン前に各務原市の市長、副市長にご来場いただき、施設やハウスをご覧いただきました。 グリーンハウスの中では市長、副市長と、何名かの参加者さんが、一緒にハーブの苗を植える体験をしました。 こちらのハウスでは今後、お子様から高齢者の方、障害のある方も含めさまざまな方が関わり、ハーブや野菜の栽培や収穫を通して、植物を身近に感じてもらう体験をできるよう準備しています。 「みんなで植えたハーブ、大きくなるといいね!」 短い時間でしたが、とても楽しい植樹体験となりました。 そして10時となり、ハーバルマルシェがスタート。 グリーンハウスで過ごしている間に、いつの間にか青空が広がっていました!     今回のマルシェでは、9つのお店が参加。 個性あふれるハーブの商品を提供してくださいました。 おおだいら養蜂さんは、試食が大人気! ずらりと並んだ蜂蜜は、花の種類などによって全く味が違います。 食べ比べをしながら、自分の好きな蜂蜜を選ぶのは楽しいですよね。   アジャーラーさんのお弁当は、ハーブやスパイスを使ったいろんな種類のデリがたっぷり入っていて、カラフルでかわいい! よく見ると肉球の形をしているこちらのお弁当、実は動物たちの保護のために売上の一部が寄付されるとのこと。 美味しいだけじゃなく動物たちを助けるきっかけになる、素晴らしい活動ですね。   ハーブを使ったパンがお得意のOida Breadさんは、パクチーとミントを使った色鮮やかなタルティーヌが絶品! ハーブのパンは持ち帰っておうちで楽しみます、という方もいらっしゃいました。   クラシヤさんのハーブを使ったスイーツは、思わずいくつも手にとってしまいそうな美しさ。 バタークリームジャスミンケーキ、カモミールレモンケーキなど、個性的で大人っぽいラインナップです。    岐阜県揖斐川町旧春日村の名産である”薬草”をふんだんに使ったクラフトコーラが人気のぎふコーラさんと、薬草カレーのkitchen marcoさんのブースは、薬草だらけ!...

【11/24開催のイベント】シアバターのプロが教える、5感で感じる「私の香り」をブレンド

【11/24開催のイベント】シアバターのプロが教える、5感で感じる「私の香り」をブレンド

「自分の好きな香りでシアバターをブレンドしてみたい」 「お肌に優しい、化粧品を作ってみたい」 「天然のエッセンシャルオイルの香りに癒されたい」 「星とアロマに興味がある」 「フェアトレードの実際のお話を聞きたい」 そんな方におすすめの講座です。   ----------------------------------- シアバターのプロが教える MYシアバターづくり講座 5感で感じる「私の香り」をシアバターにブレンド アフリカ工房の前田大蔵(まえだ だいぞう)さんと前田眞澄(まえだ ますみ)さんをお迎えし、秋冬の乾燥にシアバターとバオバブオイルで柔らかくて使いやすい、自分だけの『オリジナルアロマの保湿クリーム』を作ります。   ■学べること ・シアバターと化粧品製造と向き合って15年。シアバターのプロがシアバターとアフリカガーナのズオ村についてお話します。 ・温度、容器、固め方など日々の経験から培ったクリーム作りの秘訣をお伝えします。 ・アロマと占星術の視点から香りの4ELEMENTについて知ることができます。 ・5感で感じた香りをブレンドしシアバターとバオバブオイルでオリジナルクリームを作ります。 ■開催日時: 2022年11月24日(木)10:30~12:30   ■開催場所: 湯癒草々GARDEN&FACTORY 岐阜県各務原市鵜沼各務原町2丁目68 温浴施設「恵みの湯」敷地内   ■講座代金:¥4,200(税込) ・...

【11/24開催のイベント】シアバターのプロが教える、5感で感じる「私の香り」をブレンド

「自分の好きな香りでシアバターをブレンドしてみたい」 「お肌に優しい、...

薬草ハーブのお風呂とサウナ『恵みの湯』で、暮らしにちょっと特別な時間を

薬草ハーブのお風呂とサウナ『恵みの湯』で、暮らしにちょっと特別な時間を

岐阜県各務原市にある温浴施設「恵みの湯」。 湯癒草々と同じ、株式会社日本温浴研究所が運営しています。   皆さんは銭湯って行きますか? 実は私、銭湯って、誘われないと行かない場所・・・でした。   友達と行く習慣もないし、家族が行きたいと言った時についていく場所。 もちろん、行ったら行ったで気持ちいいけれど、しょっちゅういくこともないかな・・・みたいな位置付けだったのですが。   恵みの湯の薬草湯とハーブの香りのするサウナに魅了され、1人でも行きたい、時間があれば行きたい、と思うようになりました。 恵みの湯のお風呂で、私が好きなところ。 それは薬草たっぷりの眠り湯のコーナーと、ハーブロウリュウの香りに癒されるサウナです。   半屋外の眠り湯は、入りやすい湯温で肌あたりが優しい。 ゴロンと寝転んで湯に浸かります。 薬草の香りに包まれていると、ウトウトとして眠ってしまいそうな心地よさ。   フィンランド式蒸気浴「ロウリュウ」が自慢の高温サウナも最高です! 曜日によってはアロマの代わりに自家栽培の生ハーブがたっぷり投入され、サウナ室がフレッシュな香りでいっぱいになります。   香りと蒸気で癒された後は、各務原の天然水を掛け流しにした贅沢な水風呂に入って天にも昇る心地よさに。 ミネラル豊富で微量の炭酸も含む天然水は、柔らかく肌にまとわりつくよう。   薬草ハーブの香りと、水の良さはぜひ体験してほしいです。 季節によってお風呂に関するイベントや特別な薬草が使われることもあるので、要チェックですよ。 恵みの湯の良さは、お風呂だけではありません。 街の銭湯らしからぬおしゃれな雰囲気の物販コーナーや、美味しいお食事や自家製パンが食べられる食堂もあります。   雑貨屋さんかな?と思うような充実した物販コーナーには、サウナーさんに人気のサウナハットや人気のMOKUタオルがあったり、入浴剤やケア用品、ハーブティーや焼き菓子など、厳選されたアイテムが盛りだくさん! 季節に合わせてラインナップも次々と変わり、イベントなども行われているので、いつ来ても飽きません。...

薬草ハーブのお風呂とサウナ『恵みの湯』で、暮らしにちょっと特別な時間を

岐阜県各務原市にある温浴施設「恵みの湯」。 湯癒草々と同じ、株式会社...